HOME地域別山麓エリア 祈りを捧げ、ご縁を深める「置恩寺観音講」を見学してきた。 2026-02-17 山麓エリア 新着情報 神社仏閣 奈良県葛城市寺口にある置恩寺は奈良時代末~平安時代初期に建立されたと伝わる古寺。現在は當麻寺中之坊が兼務しており、寺口区の人々によって管理されています。 そんな同寺には村の女性たちによって組織された「観音講」があり、毎月17日に十一面観音菩薩立像の前で読経、および堂内の清掃を行っています。今回はある日の観音講にお伺いしてきました。 置恩寺本堂 集合は午前8時30分頃。本堂と観音様を安置する収蔵庫の清掃と供え物の準備を行います。本堂も収蔵庫も普段は非公開となっているため、17日を目がけてお参りに来られる方もチラホラ。 本尊は薬師如来坐像 収蔵庫に安置される十一面観音菩薩立像は平安時代初期から中期の造像と考えられているもので国の重要文化財にも指定されています。 鼻筋が細く、微笑をたたえる唇の優しく上品な顔立ちに、重心をわずかに左足にのせ右足の力を抜いて立つプロポーション。まさに美仏ですね♪ ひと休みした後、午前10時から読経が始まります。置恩寺は真言宗寺院ですが、観音講ではじめに唱えられたのは「香偈(こうげ)」。浄土宗の印象があったのですが、他宗でも読まれるのでしょうか…? 念仏を唱えた後は、西国三十三所観音霊場の各札所やお大師さま、置恩寺の御詠歌を順にあげていきます。文字に残せない節回しはお坊さんが唱えるそれとは少し変化していて聴いているだけでも非常に興味深いです。 鉦を打ちながら独特の節で唱えられる御詠歌。ひとつあげるごと1本ずつ立てられる線香の香りや、ほのかに揺れ灯るろうそくの火。目に耳に鼻に、観音様と徐々にご縁が結ばれていく感覚を全身で感じられる。そんな気がしてきます。 読経が終わるとひと通り片付けをして、みんなでお弁当タイム。その後はお昼過ぎまでおしゃべりを楽しんで帰られるそうです。 おみかんとお菓子もらった この日も10人近くが参られていましたが、寺口地区の過疎が進むと共に観音講も高齢化が進み、その維持が危ぶまれています。 また講に限らず、置恩寺自体も老朽化が深刻で、本堂は傾き、空いた穴からコウモリが入り込み、本尊の周りに糞を落とすなどの被害も出ているとか。 糞害対策は進められることが決まったそうですが、ひとつを直せばまた次と出てくる現状に、村単独で修繕・維持が進められるのだろうかと不安視する声もあると言います。 文化や文化財をこれから先に残していくために、まずはとにもかくにも置恩寺を知ってほしい! というのが筆者の気持ちです。観音講のある17日でも、またそれ以外の日でもぜひ一度お参りに足を運んでみてください。 奈良盆地を見渡せる絶景! 【新規会員募集中】 幼児運動教室「ビジョントレーニング&キッズボール教室」(スポーツクラブ葛城) ちゃんこのふるまいも! 「令和7年度 けはやまつり」 相撲発祥の地・葛城市で(2/23)